部下が辞めるのは上司の責任?

人材と人財

ある日部下から会議室に呼び出され、「大変心苦しいのですが、退職させていただきたいです」と思いもよらない一言。手渡された書類に目を通すと、そこには退職願の文字がー。

この部下は大丈夫と思っていたうえ、前兆もなかったのに突然退職を告げられる、そのような経験をされたことがある方は多いのではないかと思います。

では、なぜ部下は事前に相談もせず辞めてしまうのでしょうか。

今回は社員が辞めてしまう理由とその原因を解説し、その対策についてご紹介いたします。

1.社員の離職理由はどのようなものが多いのか

以前のようにどんなに嫌なことも我慢して定年まで一つの会社に勤め上げるという風潮は弱まり、転職が当たり前の世の中になってきました。

実際に友人同士や会社の同僚との会話で転職が話題にのぼることも珍しくありません。

転職をするということは現在の職場に対して何か不満があるか、もしくは前向きな理由で違う道に行きたくなるなど、必ず何か理由があります。

では、社員が会社を辞める理由として、具体的にはどのようなものが多いのでしょうか。実際の統計を見てみましょう。

1-1:離職理由TOP5

2019年(令和元年)雇用動向調査によると、契約期間の満了や会社都合といった物理的なものを除けば、退職者が会社を辞めた理由TOP5は以下のとおりです。

第1位:職場の人間関係が好ましくなかった

第2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった

第3位:給料等収入が少なかった

第4位:会社の将来が不安だった

第5位:仕事の内容に興味を持てなかった

実際に辞めていく社員の表立った理由は、キャリアアップのためや新たな職種に挑戦したいなどもっともらしいものが大半です。しかし、本音としては上記のような理由を抱えている可能性があります。特に人間関係に悩んでいる社員であれば、その理由を正直に話すことは少ないでしょう。

もちろん、本人の努力不足で会社に居づらくなるといったように、社員側の原因も考えられます。しかし、上記の離職理由のなかで「給料等収入が少なかった」を除けば、上司の努力で防ぐことができます。

もっとも離職理由として挙げられた「職場の人間関係」については、上司がいい組織作りをできていないことが要因として考えられます。

参考:2019年(令和元年)雇用動向調査https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/20-2/index.html

1-2:人間関係が悪くなる原因は?

どうすれば職場の人間関係を改善できるのか考えるために、まずは人間関係が悪くなってしまう原因を探ってみましょう。

・ギスギスしていて居心地が悪い

・仕事の押し付けあいが発生する

・ミスをすると上司や同僚から非難される

このような職場を見たり聞いたりしたことがある方は多いと思います。

なぜこのように職場の人間関係が悪化してしまうのでしょうか。

一番の要因は社内コミュニケーションの不足です。

人間関係が良くない職場というのはコミュニケーションを取る頻度や機会が少ないのではないでしょうか。

上司や同僚と仕事以外の話はしないためどういう人なのかよくわからず、気軽に相談や報告ができる雰囲気ではないということであれば、部下が居心地の悪さを感じてしまうのは当然です。

もっと上司と良好な関係を築き何でも話せていたら、チームメンバーを信頼でき助け合えたら、もう少し今の職場で頑張ってみようと辞めずに済んだ社員は多いはずです。

2.部下を辞めさせないために

退職者が増えると、代わりの人材を補充するのに時間的金銭的コストがかかるうえ、会社の評判を下げてしまう危険性があります。会社の重要資源である人材を流出させないために、改善すべき点については対策が必要です。

人間関係が原因で退職する社員が多いことは先に述べましたが、では職場のコミュニケーションを活性化させて人間関係を改善し、社員を辞めさせないためには一体どうすればよいのでしょうか。

今回は2つの方法をご紹介いたします。

2-1:社内コミュニケーションを活性化するには?①-1on1

社内コミュニケーションを活性化する1つ目の方法は1on1の導入です。

1on1とは、上司と部下により定期的(1か月ごとや1週間ごとに30分ほどで行う企業が多いようです。)に行われるミーティングのことを指します。

アメリカのシリコンバレーでは文化として根付いている企業が多くありますが、近年は日本でも導入する企業が増えつつあります。

この記事を読まれている方で、すでに導入されているという方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、次のような実態はありませんか?

・時間のほとんどを上司が話している

・話を聞くというよりは普段の仕事に対する叱責が多い

このような場合、部下は1on1に対して憂鬱に感じており、満足しているのは上司だけといったケースが非常に多くあります。

1on1の目的は人事面談ではなく、部下の成長を促進させることです。

そのために、まずは話しやすい雰囲気を作り傾聴することです。少しご自身の失敗や経験を話すことで部下も徐々に話してくれるようになります。そして、傾聴することです。話を聞いていることを示すためにも、しっかりと目を見て話を聞き、相槌を打ちましょう。

部下の悩みや不安sを引き出してあげることで、部下の状況を把握できるようになります。時にはアドバイスや提案をしてあげることで部下の成長をサポートし、良好な関係を築くことができます。

2-2:社内コミュニケーションを活性化するには?②ー褒め合う仕組み

社内コミュニケーションを活性化する2つ目の方法は職場内で褒め合う仕組みの導入です。

ギスギスしていて暗いよりも、社員同士の良い点や行動を賞賛する職場にしたいと思う方は多いと思います。

とはいえ、普段からなるべく部下や同僚にありがとうを言うように意識してはいるものの、意識だけでは文化を根付かせることは難しいのではないでしょうか。

その場合は褒め合うことを仕組み化しましょう。

例えば、会社の行動指針に合わせたカードを用意し、1日1回は模範的な行動をしたメンバーにメッセージを添えてカードを渡すなどが挙げられます。

そして、毎月もっともカードを集めた社員を表彰してみるのもいいかもしれません。

やはり人間は他者から褒められると嬉しくなるので、社員は会社の行動指針に沿った行動をするようになりますし、他者の粗探しではなく長所を見つけるようになります。

気軽に始められますのでぜひ取り入れてみてください。

上記のようなアナログ手法でなくでも、褒め合う文化を醸成する社内SNSサービスやツールを販売している会社がありますので、導入を検討してみるのもおすすめです。

まとめ

社員の離職を減らすために離職理由を分析し、社内コミュニケーションの活性化方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

社員が会社を辞めてしまうのは本人の努力不足が原因のケースもありますが、上司の努力で退職者を減少させることができます。言い換えれば、上司が努力をしないと部下が辞めていってしまう可能性があると言うことです。

職場の人間関係を理由に退職する方がもっとも多いため、社内コミュニケーションを活性化することは急務です。部下が気持ちよく働ける環境作りは上司の重要な職務の一つと言っても過言ではありません。

今回ご紹介した方法や他に何かアイデアがあればすぐに始められてはいかがでしょうか。

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